日経平均株価は16日午後の取引も下落して始まり、下げ幅が一時、900円を超えました。1カ月ぶりの安値水準での取引が続いています。

 16日の東京株式市場日経平均株価は、取引開始とともに500円近く値下がりし、午前の終値は15日より827円安い3万8405円でした。

 15日、アメリカで発表された3月の小売の売上高が市場予想を上回ったことから中央銀行にあたるFRBの利下げ時期が遅れるという見方が広がったほか、中東情勢の不安定化などからニューヨーク市場が下落した流れを受けました。

 日経平均は16日午後になっても値下がりし、下げ幅は一時、900円を超えました。

 市場関係者は「地政学的リスクで一気に投資家心理が冷え込んでいる」と指摘する一方、「値ごろ感があるので、ここからもう一段の下落が続くかは疑問」だともみています。