LGBTQ=性的少数者に向けて、服のコーディネートやヘアメイクで「自分らしさ」を見つける体験会が開かれました。

トランスジェンダー 瞬さん 「体を小さく見せるとか、逆に胸を大きくみせるためにぴったり(した服)を着ちゃう。逆にそれって骨格が目立つんじゃないかなって」

 服装に関する自身の悩みを話すのは、トランスジェンダーの瞬さんです。トランスジェンダーとは、出生時に割り当てられた性別と性自認が異なる人のことを言います。

トランスジェンダー 瞬さん 「いわゆる世間が言う男性的な見た目って印象を与えるんじゃないかって。トラウマじゃないですけど、不安があるかもしれないです」

 ファッション通販大手のゾゾが提供するサービスでは、AIとプロのスタイリストによるコーディネートやヘアメイクを通じて、「似合う」ファッションを提案してくれます。

 LGBTQの人たちにもファッションを通じて自分らしいスタイルを楽しんでもらえるよう、化粧品ブランドやNPO法人と協力して企画しました。

ZOZO 執行役員 クリスティン・エドマン氏 「ファッションを通して色々挑戦しながら、自分らしさを表現し自信を持つことを伝えたい」

 カウンセリング後は、スタイリストと一緒に洋服を選びます。

 3通りのコーディネートが決まったら試着タイム。

 黒のブラウスにシルバーのスカートを合わせたシックな組み合わせや、ピンクが印象的なジャケットにも挑戦しましたが、瞬さんが選んだのは…。

 男性的な印象で着こなしに不安を感じていたレザージャケットとパンツを使ったコーディネートです。

トランスジェンダー 瞬さん 「(過去に)はけなかった、はきたかったスカートと今まで男性としての印象が自分の中でも染みついたパンツをあえて両方組み合わせて、過去を否定せずに今の自分と重なり合わせて尊重しあっているファッションだな。(体験中も)自然に笑えているなっていうのが心のおしゃれができたなっていう感覚があります」