一家4人を殺害したなどとして死刑が確定した袴田巌さんの再審公判が静岡地裁で開かれ、「5点の衣類」に付いた血痕のDNA鑑定の信用性について弁護側の主張が行われています。

 袴田巌さん(88)は1966年、旧清水市でみそ会社専務一家4人を殺害したなどとして死刑が確定しています。

 最大の争点となっている「5点の衣類」に付いた血痕を巡っては2018年、東京高裁が弁護側のDNA鑑定の信用性について「科学的原理などに深刻な疑問がある」として静岡地裁の再審決定を取り消しています。

 裁判は17日午前に始まり、弁護側は当時のDNA鑑定について無罪を証明する証拠と改めて主張しています。