地震のメカニズムに詳しい京都大学の西村教授は、南海トラフ巨大地震と今回の豊後水道を震源とする地震との関連について「メカニズムが違う」と直接の関連がないと指摘しました。

京都大学 西村卓也教授 「これは全然違いますね。今回の地震は正断層というタイプの地震で、プレートの中で引っ張る力が主な原因で起こるような地震です。南海トラフ地震は逆断層というタイプで、押し合うような力で起こるタイプの地震なので、そのメカニズムからみても南海トラフ地震とは直接関係ないというふうに思います」

 地殻変動やプレートの動きに詳しい京都大学の西村卓也教授は、今回の豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の地震について、南海トラフ巨大地震とは地震のメカニズムが違うと指摘しました。

 そのうえで、この付近では過去およそ400年の間に7回ほど、マグニチュード7程度の地震が起こっているとしています。

 1週間程度は同規模の地震に注意が必要としています。

 また、南海トラフ巨大地震そのものの発生確率は依然、高い状態で、今回の地震とは関係なく引き続き注意してほしいと話しました。