能登半島地震の被災地で入浴支援を行っていた陸上自衛隊の隊員らが仙台駐屯地に帰還し、任務の終了を報告しました。被災地では、発災から3カ月以上経っても断水が続いています。

 陸上自衛隊東北方面隊は、石川県からの要請を受けて1月5日から延べ500人以上の隊員を派遣し、断水が続く輪島市で延べ4万6080人に入浴支援を行いました。

 東北方面隊として支援活動を行った最後の隊員ら41人が18日、仙台駐屯地に帰還しました。

 任務完遂の報告を受けた東北方面後方支援隊の尼子将之隊長は「災害派遣任務の完遂に自信と誇りを持って、これからの職務に生かしてもらいたい」と述べました。

 入浴施設には住民との交換ノートが置かれ「たっぷりのお湯に疲れが取れた」「最高でした。お帰りの道中もお気を付けて」といったメッセージが寄せられたということです。 東北方面後方支援隊第102補給大隊長藤江紀史2等陸佐「お風呂に入ることで、少しでも安らいでいただければという思いで支援いたしました。本当にありがとうとありがたいお言葉をいただきまして、我々としても入浴支援を実践できて本当に良かったという気持ちになりました」

 石川県輪島市では、16日時点で約1500戸が断水していて、東北方面隊から引き継いだ中部方面隊が入浴支援を続けるということです。