ゴールデンウィークを前に、25日は全国133地点で25℃以上の夏日となり、各地で“夏”の一日となりました。

■BBQにかき氷…GW前に夏の様相

女性 「暑い。4月と思えない。半そででもよかったな」

東京でも季節外れの暑さに。24日との気温差は9.3℃にもなりました。たった1日で、街行く人の服装が変わりました。皇居周辺を走るランナーも対策が必要です。まくり上げたシャツを洗濯ばさみで止めて人もいました。

男性 「暑い。(Q.おなか冷やしていたのは)少しでも風が入るように」

強い日差しをさえぎることができる、屋根付きバーベキュー会場はにぎわいをみせていました。

客 「(Q.気分は夏)もう真夏ですよ」

この熱気で予約は急増し、大盛況です。

客 「4月ですね、まだ。良いGWになりますね」

最高気温29.0℃と、全国3位の暑さになった甲府市。市内のカフェでは、店の前にのぼりを出してかき氷を大きくPRしています。

客 「頑張れる。おいしいかき氷を食べて暑さに負けません」

こちらの“一押し”はブルーハワイのシロップでつくる『富士山かき氷』。急な暑さから多くの来客を予想して、特別に半額にしました。

台湾茶房ホワイトアレイ 神戸千晶さん 「去年の2~3倍くらい多く出ている。連休(GW)に向けて暑くなってほしい」

■暑さの影響か 農作物や行楽地に異変

この気温の変化に敏感な観光地があります。長野県豊丘村の農家では、タケノコ掘りがGWの観光の目玉です。しかし…。

天井山竹林園 小沢徹さん 「これだけ暖かかったので、きょうで15~20センチは伸びていると思う。伸びすぎ。もう明日には採らないと、下の方は竹になって食べても硬い」

連休を前に食べられないタケノコが増えることを心配しています。

天井山竹林園 小沢徹さん 「(Q.暖かさが続くとGWの懸念は?)伸びすぎて下が硬くなってしまう。竹になってしまうのを、ちょっと懸念してる」

避暑地として知られる奥日光でも異変が起きています。

渡辺瑠海アナウンサー 「私が立っているのは、本来であれば湖の底です。水位が下がり、だいぶ遠くに水面が見えます」

普段は湖面に浮かんでいる上野島も、今は陸続きになりかけてしまっています。GWが迫るなか、中禅寺湖を周る遊覧船の運航に支障が出ています。水位が低下したことで、4カ所の桟橋のうち、半分が使えないといいます。

中禅寺湖遊覧船 山野井秀一支配人 「柱のところに黒い線が引いてある。あそこまで水があると、船と桟橋が平行になる状態。あと1メートルくらい水位が回復しないと、船がつけられない状態」

水位の低下は年明けから続く高温の影響。冬に雪が降らず、湖に雪解け水があまり流れなかったためです。全国的に見ても、暑かったのは25日だけではありません。一月の気温の平均を見ると、平年に比べて2℃以上高い地点が全国に広がっています。

中禅寺湖遊覧船 山野井秀一支配人 「一日も早く水位が回復し、所定通り運航できるのを祈っている。逆に船で今の時期にしか見られない景色もあるので、そういったものを楽しんでもらえればいいのかな」