2022年度のふるさと納税について、東北6県で最も寄付額が多かった自治体は宮城県気仙沼市でした。寄付額を押し上げているのは水産物ではなく牛タンでした。

 総務省のまとめによると、気仙沼市の2022年度のふるさと納税の寄付額は約49億3900万円と前の年度の3.5倍で、東北の自治体で1位となりました。

 気仙沼市によると、返礼品を扱う事業者が大幅に増えたことに加え、2022年7月から返礼品のラインナップに牛タンを加えたことが寄付額の増加につながったということです。

 気仙沼市けせんぬま創生戦略室尾形庄衛室長補佐「気仙沼市の返礼品の特徴として海産物が多くを占めるということで、どうしても冬に寄付が集まるということで、なかなか1年間を通して人気のある商品がないなというところで、全国的に人気の牛タン、宮城県は牛タンが有名ですし牛タンを出せないかなと」

 気仙沼市の返礼品はフカヒレやカツオなど海産物が中心ですが、現在牛タンはカニに次いで2番目の人気です。

 気仙沼市では、寄せられた寄付を小中学校の給食費無償化や第二子以降の保育料の無償化など、人口減少対策に活用することにしています。

 気仙沼市けせんぬま創生戦略室尾形庄衛室長補佐「総務省の規定で厳格化されていることもあり、なかなか厳しい状況ではありますが、市場規模はどんどん膨らんでいますのでそのルールにのっとり、更に寄付を呼び掛けていくという形になります。できればこの水準を維持していきたいなと思っています」