75年前に旧国鉄の三鷹駅で6人が死亡したいわゆる「三鷹事件」の裁判のやり直しを求める請求を巡り、最高裁が原告側の特別抗告を退ける決定をしました。

 1949年、東京の旧国鉄・中央線の三鷹駅で電車が暴走し、通行人ら6人が死亡しました。

 裁判では単独犯とされ、電車転覆致死の罪で死刑判決が確定した旧国鉄の職員・竹内景助元死刑囚は無実を訴え、裁判のやり直しを求めていましたが、1967年に病気で死亡しました。

 長男の健一郎さんは2011年、裁判のやり直しを求める訴えを起こし、新たな証拠を提出していました。

 その後、東京高裁は「確定判決の事実認定に合理的な疑いを抱かせるものとは言えない」として裁判のやり直しを認めない決定をしました。

 これを不服として原告側は特別抗告していましたが、最高裁は15日付で退ける決定をしました。

 これで再審開始を認めない判断が確定することになります。