平成11年10月27日(水)

開催日 平成11年10月27日(水)
議題 「君の手がささやいている 第3章」について

 東日本放送の番組審議会が27日開催され、今月7日午後8時から放送した「君の手がささやいている 第3章」の合評を行った。

合評では、「子どもたちも含めて、出演者の演技が自然で、真っすぐに心に届いてくる」「番組が訴えたい大きなテーマはコミュニケーションだと思われるが、聴覚障害というハンディキャップを克服して気持ちが通じ合う姿に感激した。健常者間のコミュニケーションについても改めて考えさせられた」「仙台も舞台になっており、身近に感じられ、映像もきれいだった」など、称賛する意見が多く出された。

一方、「ナレーションが心の動きまで説明しているのはもったいない」「ストーリーが平板で期待していた感動が得られなかった」など批判的な意見も出された。

また、視聴者への手話の伝え方については、「手話だけの会話でも十分こちらに伝わってくる。一緒に考えるという効果もある」という意見や、「聴覚障害者のことを考えると、全編に字幕をつけるべき」という意見もあった。

出席していたテレビ朝日の担当プロデューサーからは、「障害を持っている人を扱う番組は、表現の方法に難しい問題を多く抱えている。きょう伺った貴重な意見を次回作に生かしていきたい」と発言があった。