平成12年2月23日(水)

開催日 平成12年2月23日(水)
議題 放送番組全般について

 東日本放送の番組審議会が23日開催され、放送全般について活発に意見が交わされた。

意見の中には最近の番組について、「バラエティーが多くなっていて内容が薄い。出演者の言葉づかいも気になる」「同時間帯に各局が同じような番組を並べる傾向が強くなっている。もっと特徴を出すべき」など、厳しい指摘があった。

また、「サスペンスドラマやアニメなどで殺人シーンが多く、子どもが見る時間帯での放送についてはもっと配慮するべき」など、青少年への影響を懸念する声も聞かれた。

さらに、ニュース番組については、「妃殿下懐妊など、過熱しすぎの報道が目立つ。節度ある報道を心がけてほしい」「特集など調査報道を増やし、掘り下げた報道をしてほしい」などの意見があった。

最近の番組の全般的な傾向として、「視聴者参加型番組が増え、素人とプロが同じ舞台に立っており、作る側も見る側もアマチュアになってきている。倫理観の維持と出演者など人材の育成が課題」という分析もあった。

これを受けて、出席していた朝日放送の和田編成局長から、「視聴者獲得のため、刺激が強い番組が増える傾向がある。きょう伺った貴重な意見を参考に、良質な番組づくりを心がけたい」と発言があった。