平成12年10月25日(水)

開催日 平成12年10月25日(水)
議題 「オーロラからの手紙」について

 東日本放送の番組審議会が10月25日開かれ、9日に全国ネットで放送された「私たちの地球スペシャル・オーロラからの手紙~北極と赤道は今……」の合評を行った。

 この番組は、同局の開局25周年記念番組として制作されたもので、宇宙飛行士の毛利衛氏などが出演し、地球環境の現状を伝えようというドキュメンタリーだ。

 合評では「多彩な映像とわかりやすいナレーションで80分飽きずに見られた」「地方局制作というレベルを超えた、格調高い番組」「人間と自然との共生について問題提起されており、考えさせられる番組」「エビ池、カニ池、マングローブなど、新しい知識を得ることができた」など、評価の声が多く集まった。

 その一方で、「材料が多すぎる感があり、やや散漫になった部分がある」「具体的な解決策なども盛り込んでほしかった」「このような意義のある番組はもっと視聴しやすい時間帯で放送してほしい」などの意見や要望もあった。

 出演した毛利氏とナレーションの大竹しのぶについては、「毛利氏の発言は説得力があり、家族愛、やさしさが地球を救うということがよく伝わった。大竹のナレーションもゆったりとして心地よい」などの意見があった一方で、「このような番組はもっと激しく伝えてもいいのでは」という意見もあった。

 合評のあと、東日本放送の制作者が「これまで続けてきたグリーンキャンペーンの一環として、周年企画で大きなテーマに取り組んだ。2年以上にわたる取材で豊富な映像を得ることができた。番組の趣旨に賛同いただいた毛利氏や赤祖父先生をはじめ、多くの方の協力で完成した。きょうのご意見を参考に、今後も積極的に取り組んでいきたい」と述べた。