平成15年5月28日(水)

開催日 平成15年5月28日(水)
議題 「南三陸の素顔~縄文の浦海に生きる~」について

 東日本放送の番組審議会が28日開催され、先月29日に放送した「南三陸の素顔~縄文の浦海に生きる~」の合評をした。
 この番組は、東日本放送が制作したもので、縄文の太古から変わらず生き物たちを育み続けている貴重な浦海、長面浦とその周辺の自然、生き物たち、そしてそこに暮らす人々を四季を通して描いたドキュメンタリーである。  

  合評では「真面目、真摯という言葉がぴったりの番組だった」「隠れ里的な風景だけではなく、歴史や自然環境なども取り上げていて勉強になるテーマだった」「ボランティアを含め、環境問題に積極的に取り組む周辺住民の強い想いが伝わってきた」などの意見が出された。その一方で、「風景はきれいだったが、全体的に地味な感じがした」「情報を盛り込みすぎていて焦点がはっきりせず、散漫な感じがした」「番組にストーリー性を持たせるなど構成に工夫が必要だった」などの厳しい意見も出された。  

 これを受けて制作プロデューサーは「まずは知ってもらおうということで、現状をありのままに表現することが必要であると考えた。取材が深まった分、内容を盛り込みすぎてメッセージ性が薄まってしまった感は否めない。いただいたご意見を今後の番組制作に生かしていきたい」と発言があった。