平成18年11月22日(水)「私を探して~ロシアで育った日本人残留孤児~」について

開催日 平成18年11月22日(水)
議題 「私を探して~ロシアで育った日本人残留孤児~」について

 11月22日(水)、東日本放送の番組審議会が開かれ、「第12回プログレス賞 最優秀賞・私を探して~ロシアで育った日本人残留孤児~」について審議した。
 この番組はKBC九州朝日放送が制作し、KHB東日本放送で11月4日(土)午前10時45分から11時40分まで放送したもの。ロシアで育った日本人残留孤児の女性“ニーナ”さんのこれまでの人生と初めての訪日の様子を取り上げ、戦争の悲惨さを伝えたドキュメンタリー番組。
 合評では、「戦争がもたらした悲しい事実を伝えるという意味で大きな意義がある番組だった」という意見が出された。また、「過度な演出をせず淡々と事実を伝えることで、彼女の気持ちがありのままに伝わってきた」という意見も出された。
 一方で、「戦時中のロシアの状況などの説明が少なく、戦争の知識の無い若い人たちにはわかりづらかったのではないか」「訪日後のロシアでの彼女の様子をもっと紹介してほしかった」といった意見が出された。
これに対して制作を担当したプロデューサーは「限られた放送時間の中で、どれくらい歴史的背景を盛り込むかで苦慮した。自分が何者であるかわからず苦悩していた彼女が、自分を取り戻し、生きる力をつかんでいく姿をぜひ伝えたかった。今回いただいた意見を今後の番組づくりに活かしたい」と述べた。