平成20年3月26日(水)「杜の都・タクシードライバー哀話~規制緩和がもたらした残酷~」について

開催日 平成20年3月26日(水)
議題 「杜の都・タクシードライバー哀話~規制緩和がもたらした残酷~」について

3月26日(水)、東日本放送の番組審議会が開かれ、去年11月6日(火)深夜に放送したテレメンタリー「杜の都・タクシードライバー哀話~規制緩和がもたらした残酷~」について審議した。

  この番組は、規制緩和による新規参入などで競争が激化し、生活がひっ迫するドライバーの苦悩を描いたドキュメンタリー。
合評では、「タクシードライバーの日常から、増車による激しい競争がもたらした低収入や過労、仙台市内の二重駐車や事故の多発など業界の現状を様々な面からリアルに伝えていた」「身近で切実な問題に真正面から取り組んだ姿勢は評価できる」という意見が出された。

一方で、「視点が規制緩和の影の部分に傾き過ぎている」「どうして仙台がタクシーの供給過剰地域になってしまったのか、その要因についての分析が欠けていた」「企業努力によってこの難局を乗り切ろうという前向きな取り組みについても紹介し、打開策へのヒントを示唆して欲しかった」との指摘があった。

これに対して制作を担当したディレクターは「仙台のタクシー業界の厳しさに絞って番組を制作した。ドライバーの日常的な会話やインタビューを中心にしたため、仙台がなぜこうした状況になったのか説明不足だった。反省して今後の番組作りに生かしたい」と述べた。