平成20年1月23日(水)「狩人たちの宴」について

開催日 平成20年1月23日(水)
議題 「狩人たちの宴」について

 1月23日(水)、東日本放送の番組審議会が開かれ、東北ブロック正月番組「狩人たちの宴」について審議した。

  この番組はテレビ朝日系列東北6社の共同制作で、1月2日(水)午後3時から3時55分まで東北ブロックで放送した。
番組では、狩りや漁に携わる人々「狩人」をテーマに東北各地を巡り、海、山、川の幸と伝統の食文化を取材した。金華山沖の大型定置網漁や秋田の熊狩りなどに密着し、狩人の技と知恵、そして喜びの宴を紹介した。

 合評では、「東北の食文化に焦点を合わせた質の高い番組で、新たな発見があった」「狩りや漁の迫力ある映像は説得力があり、特に、熊狩りの様子やシカリと呼ばれるマタギの棟梁の姿は貴重な記録だ」「自然の厳しさを知り、収獲に感謝する狩人たちの言葉が心に残った」という意見が出された。

  一方で、「熊が獲れなかったのは仕方がないが、マタギの宴がなかったのは消化不良だ」「青森のフジツボ料理や福島の山人(ヤモード)料理は紹介が短く、番組の構成がバランスを欠いていた。思い切ってテーマを絞ってもよいのではないか」との指摘があった。

 これに対して制作を担当したプロデューサーは「単なるグルメ番組ではなく、東北の文化を全国に発信することをコンセプトに番組を制作した。マタギの宴については、取材はしていたので、入れるべきだったと反省している。東北6局の番組なので、各県とも紹介しようとしたが、構成上バランスをどうするかは、今後の大きな課題だ」と述べた。