平成19年9月19日(水)「希望の田んぼに集え!~環境と経済の共鳴を求めて~」について

開催日 平成19年9月19日(水)
議題 「希望の田んぼに集え!」について

 9月19日(水)、東日本放送の番組審議会が開かれ、9月8日(土)午前10時45分から11時40分に放送した「希望の田んぼに集え!~環境と経済の共鳴を求めて~」について議論した。

 番組では、世界的な水鳥の生息地を保護するラムサール条約に登録された大崎市田尻町の蕪栗沼周辺で米作りに取り組む農家を取材した。完全無農薬で米を栽培するとともに、渡り鳥のために冬でも田に水を張る「冬水(ふゆみず)田んぼ」と呼ばれる方法で環境にやさしい米作りを行っている。

  合評では、「無農薬という大変手間のかかる作業に取り組む姿から米作りの熱意が伝わった」「子供たちに豊かな農村の風景残したいという思いや、田んぼで楽しく遊ぶ消費者とのふれ合いは心温まるものだった」といった意見が出された。
一方で、「“安全性の高い米”という付加価値が価格の高い米になるという考え方は生産者サイドに立った論点だった」との指摘があった。また、「ラムサール条約の内容など、周辺の情報の説明が不足していた」「生産者個人の紹介に偏っていて、この取り組みがまわりからどのように評価されているかなどの説明が欲しかった」といった意見が出された。

 これに対し、制作を担当したディレクターは「重要なキーワードなどの説明が不足していたと反省している。今回いただいたた意見を今後の番組づくりに活かしたい」と述べた。