平成23年6月29日(水)「津波を撮ったカメラマン~生と死を見つめた49日間~」について

開催日 平成23年6月29日(水)
議題 「津波を撮ったカメラマン~生と死を見つめた49日間~」について

 東日本放送の番組審議会が29日に開かれ、6月に放送したテレメンタリー2011「津波を撮ったカメラマン~生と死を見つめた49日間~」について審議した。

 この番組はテレビ朝日系列24局で放送されたドキュメンタリー番組。3月11日の東日本大震災で大津波が街を襲う様子を撮影した東日本放送気仙沼支局の千葉顕一カメラマンに焦点をあてた。

 委員からは「地元局だからこそ撮影できた迫力ある映像で価値あるドキュメンタリーだと思う」「自らも自宅を流され、地元の人間として様々な葛藤を抱えながら取材を続けるカメラマンの行動に感動した」「取材を受ける人々とカメラマンの信頼関係がうかがえた」という評価があった。

 一方で「ナレーションが大げさだ」「カメラマンの安全配慮について取材のガイドラインが気になった」「社内の人間を取り上げることに議論はあったのか」という意見が出た。

 番組担当者は「取材者の安全を第一にしたガイドラインを定め、徹底している。社内の人間を主人公に取り上げることに躊躇はあったが、後世に残すべき映像がどのようにして撮影され、その背後にどのようなドラマがあったのかを描きたかった。これからも様々な形で東日本大震災について報道していきたい」と語った。