平成23年5月25日(水)「つながろう!ニッポン~テレビがつたえたこと、つたえたかったこと」について

開催日 平成23年5月25日(水)
議題 「つながろう!ニッポン~テレビがつたえたこと、つたえたかったこと」について

 5月25日、東日本放送の番組審議会が開かれ、4月29日放送の「つながろう!ニッポン~テレビがつたえたこと、つたえたかったこと」について審議した。

 この番組は東日本大震災発生直後のテレビ報道についての検証と、震災から50日を経過しようとしている被災者たちからのメッセージを放送したものでテレビ朝日が制作した。

 委員からは「報道に携わったカメラマンやテレビ局の裏側を、迫力ある映像で紹介していて見応えがあった」「テレビ局が自分たちの仕事を自省的に描いている姿勢は評価できる」という意見が出た。

 一方で、「メディアの反省がどう生かされていくかが番組からは伝わってこなかった」「被災者の『今』だけでなく、この先どうなるのか、復興という視点も必要」「『取材か救助か』という二元論的なテーマ設定には違和感があった」という声があった。

 番組制作者は「震災50日目という区切りで、テレビ報道についての検証とともに、被災者の声をできるだけ多く伝えようと考え制作した。検証については描ききれなかった部分もあり、今日いただいた意見を参考にしてこれからも震災報道とその検証を行っていきたい」と語った。