番組合評 テレメンタリー2016 「パラオに我が家があった~蔵王から70年目の再訪~」

開催日 平成28年6月22日(水曜日)

議題 番組合評 テレメンタリー2016 「パラオに我が家があった~蔵王から70年目の再訪~」

 6月22日午前10時30分からKHB東日本放送・本社で、第419回東日本放送番組審議会が開催されました。
 合評の対象となった「テレメンタリー2016 パラオに我が家があった~蔵王から70年目の再訪~」(KHB5月26日放送)は、KHBが制作したドキュメンタリー番組です。かつて日本の委任統治が行われ、多くの日本人が暮らしていたパラオから引き揚げてきた蔵王町の北原尾(きたはらお)地区の住民が、パラオを再訪する様子を伝えました。パラオにあった我が家の跡をたどりながら、今は亡き家族への思いを描きました。
 委員からは「初めて知る事実が多く、驚きをもって見ることができた」「内容が凝縮され、記録性の高い映像も多く見応えがあった」「実際に引揚げを体験した人が高齢化していく今、番組化する価値の高い番組だった」と高く評価されました。
 一方で「構成要素が多く掘り下げが足りない印象があった」「日本の統治について、軍事的な意味合いなどの歴史的背景も知りたかった」という意見がありました。
 番組担当者は「戦後70年を経た今、時代に翻弄された人々の姿をできるだけ丁寧に描くよう努力した。今日いただいた意見をこれからの番組制作に生かしていきたい」と語りました。