「ほっとネットとうほく 走る獣医 密着1年看取りの現場」

開催日 2020年2月26日(水曜日)

  2月26日(水)午前10時45分から、KHB東日本放送本社で第455回東日本放送番組審議会が開催され、「ほっとネットとうほく 走る獣医 密着1年看取りの現場」について審議しました。
 仙台市の獣医が飼い主宅に出向く往診専門の動物病院「移動アニマルクリニック浜口」。そこには“立てなくなった大型犬"や“病院に行くとパニックを起こす猫"、“交通手段のない高齢者"など動物病院に連れていけない事情を抱えた飼い主からの依頼が舞い込みます。浜口純獣医が特に力を入れているのが、治る見込みのない病気を抱えたペットの症状を和らげる“終末期医療"。近年ペットの高齢化や「自宅で安らかに最期を迎えて欲しい」と願う飼い主が増えた事によって“ペットに施す終末期医療"の必要性が高まっています。ペットの終末期医療を生業とする往診獣医の1年間に密着。“ペットが迎える理想の最期の在り方"や“訪問獣医が走り続ける理由"を描くドキュメンタリーです。
 委員からは、「浜口獣医の奮闘ぶりが良くわかり、頭が下がる思いだ」「ペット医療についてのデータが不要なほど、浜口獣医と飼い主とペットの圧倒的なドキュメンタリーだった」「飼い主とペットがどうやって共生していくか、視聴者に問題提起が出来たのではないか」という評価がありました。
 一方で、「ペットへの施術映像に加工するなどの配慮があっても良かったのではないか」「ペット医療についてのデータを紹介すれば、浜口獣医の奮闘ぶりが更に伝わったのではないか」「往診専門の獣医不足なのか、ペットの終末期医療なのか、医療費なのか、課題の設定を明確にしても良かったのではないか」という意見が出ました。
 番組担当者からは「全国的にも珍しい往診専門の獣医とペットの終末期医療を多くの視聴者に知ってもらおうと、あえてデータを紹介せずにドキュメントを中心に制作しました。いただいた意見を真摯に受け止め、今後もより良い番組制作に取り組んでいきます」と述べました。