「テレメンタリー2019 軍事機密の沈没船」

開催日 2019年9月25日(水曜日)

 9月25日(水)午前10時45分から、KHB東日本放送本社で第451回東日本放送番組審議会が開催され、「テレメンタリー2019 軍事機密の沈没船」(2019年8月13日放送)について審議しました。
 太平洋戦争中、千島列島に向かっていた陸軍の輸送船「日連丸」が、北海道沖でアメリカ軍潜水艦の魚雷を受け沈没、乗船していた将兵ら約2800人のほとんどが犠牲になりました。しかし、命じられていた作戦が最高の軍事機密であったため、この事実は遺族にも隠されました。いまだ「日連丸」のことを知らない遺族も多く奇跡的に助かった生存者の証言や残されたわずかな資料をもとに、隠された真実に追ったドキュメンタリー番組です。
 委員からは「長期にわたって丁寧な取材を重ね、番組構成が優れていた」「少ない客観的な資料と生存者の証言、記録と感情で訴える番組だった」という評価がありました。
 一方で「この事実を知らないご遺族のエピソードに厚みを持たせても良かったのではないか」「この事実について、生存者の想いを聞きたかった」という意見が出ました。
 番組担当者からは「少ない資料と生存者の証言をもとに難しさを感じながら、色々な方に戦争の悲惨さを伝えようと制作しました。いただいた意見を真摯に受け止め、取材や番組制作を継続していきます」と述べました。