KHBドキュメントスペシャル 被災地に生きる ~2021年 春~

開催日 2021年3月24日(水曜日)

 3月24日(水)午前10時45分から、KHB東日本放送本社で第464回東日本放送番組審議会が開催され、「KHBドキュメントスペシャル 被災地に生きる ~2021年 春~」について審議しました。この番組は、東日本大震災から10年にあたり、KHBが制作したドキュメンタリーです。
 最愛の家族、かけがえのない故郷を奪い去った東日本大震災。幼稚園に通っていた長女を亡くした母親、行方不明の妻を捜し続ける夫、「息子の死を無駄にしない」と企業防災の大切さを語り継ぐ夫婦、未来の命を守るため津波が襲った地区に石碑を建てる活動を続けている青年。
 あの日から10年、被災者が歩んだ日々を見つめました。 委員からは、「被災者に真摯に向き合い、信頼関係を築いての丁寧な継続取材に敬意を表する」「生と死への向き合い、そして未来の命を守るための防災と、テーマの設定が分かりやすかった」「石碑の活動を続ける青年の10年間の成長が伝わった」といった意見が出ました。
 一方で、「震災関連番組は過去の振り返りが中心になるとは思うが、10年の節目を超え未来に向けた新たな切り口を考えるべきではないか」「石碑の活動を紹介するにあたって、地元住民の思いを紹介すれば、活動の意義がより伝わったのではないか」といった指摘がありました。
 番組担当者は「継続取材の難しさを感じながら、生と死を見つめた人たち、悲劇を伝えようと立ち上がった人たちの今を伝えようと考えました。いただいたご意見を真摯に受け止め、今後もより良い番組制作に取り組んでいきます」と述べました。