テレメンタリー2022 ひとが減るまちで~震災11年の憂い

開催日 2022年3月23日(水曜日)

 3月23日(水)午前10時45分から、東日本放送・本社(太白区あすと長町)で第474回番組審議会が開催されました。

 今回の合評番組は「テレメンタリー2022 ひとが減るまちで~震災11年の憂い」です。この番組は東日本放送が企画・制作したドキュメンタリー番組で、テレビ朝日系列各局で放送されました。テーマは東日本大震災の被災地における「住まいの復興」。巨額の復興予算を投じて高台の造成や復興住宅の建設が進められましたが、人口減少に歯止めはかからず、復興住宅の中には空き家・空室の目立つのが現状です。番組では将来に不安を抱える被災自治体の姿に焦点をあて、取材しました。

 委員からは「継続的に復興の課題を放送し続けている局としての姿勢を高く評価する」「改めて被災地の現実を見せつけられた思いがした」「災害公営住宅の活用に努力する自治体の取り組みを知ることができて良かった」といった評価がありました。
 一方で「阪神大震災の先例に学ぼうという意図はわかるが、単純に比較をしても解決の糸口は見つからないと感じた」「制作者の伝えたいことが明確には伝わってこなかった」「取材先や紹介するエピソード、インタビューをもっと絞り込んだほうがよかったのではないか」「震災の傷跡の深さと暗い印象が残った」といった意見がありました。

 番組担当者は「2年前の『高台はできたけど~復興事業の誤算』の続編として制作した。地元メディアとしてこれからも東日本大震災を取り上げていくことに変わりはない。今日の意見をこれからの番組づくりに活かしていきたい」と述べました。