開催日 2025年9月25日(木曜日)
9月25日(木)午前10時30分から、東日本放送・本社(太白区あすと長町)で第509回番組審議会が開催されました。
対象番組は、khbが企画制作し今月上旬に放送した、テレメンタリー2025「日記の中の父 ~餓死の島 80年後の追憶~」です。1945年、戦地マーシャル諸島で命を落とした兵士が死の直前まで綴っていた日記を手掛かりに、80年の時を経て、父と4歳で生き別れた佐藤勉さんが心を通わせるドキュメンタリーです。
委員からは、「戦闘ではなく、餓死という側面から戦争の実相を描いた点が印象的だった」「5度目となる慰霊の旅の執念や切実な思いが番組全体を通して伝わってきた」「戦争が終わった後も苦しみや悲しみが続いている様が表現されていた」「戦後80年経って、戦争で家族を失った遺族の思いが変化し深まっていく様子が印象的だった」という評価がありました。
一方で「戦争についての基本的な説明が必要な時代になってきている」「佐藤さんが現地に行く目的や現地の人々との関係について、もう少し説明があるとよかった」という意見がありました。
番組担当者は「佐藤さんは、現地に行って父の思いを重ねることが慰霊になると考えて訪問した。30分という制約の中で、訪問映像を優先したため説明が足りなくなるところがあった。いただいたご意見は今後に活かしていきたい」と述べました。