KHB・松竹共同制作映画『殿、利息でござる!』
AKB48岩田華怜さん 時代劇、初出演
2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られ“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史氏の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を、「ゴールデンスランバー」「白ゆき姫殺人事件」「予告犯」等、今最も注目を集める中村義洋監督が映画化。そんな本作にAKB48の岩田華怜さんが出演されていることを発表致します。
今から240年ほど前の江戸中期、仙台藩吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たちがいた―。実在した穀田屋十三郎ら庶民9人が、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を立て、奔走する姿が、現代によみがえります。
造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎(こくだや・じゅうざぶろう)を演じるのは、阿部サダヲ。町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)に瑛太。そして十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや・じんない)には妻夫木聡。才能あふれる多種多彩な豪華キャストの競演も見どころです。
岩田華怜さんの役どころは、阿部サダヲさん演じる主人公・穀田屋十三郎の娘・加代。
幼い頃に母を亡くし、家業の造り酒屋を手伝ってきた加代は、事あるごとに父に反発する兄と、貧しくなる一方の宿場町を救いたい!と家を顧みずに家財整理と節約に勤しむ父との間で、気を揉みながらも、しっかりと家族を支える心やさしい娘を演じます。
岩田さんの劇映画への出演は成島出監督「ソロモンの偽証」に続く2作目。時代劇への出演は初めての体験となります。岩田さんの出身地・宮城を舞台に、実在した仙台藩の庶民たちの姿を生き生きと描く本作への出演にあたり、期待と喜びのコメントが届きました。
©AKS
役名:浅野屋加代
岩田華怜(AKB48)
地元、宮城県を舞台にしたこの記念すべき作品に関わらせて頂き本当に光栄です。
私自身、時代劇は初めてですし、日本を代表する憧れの中村義洋監督率いる中村組の皆さんとの現場に、撮影初日は極度の緊張で震えていました。
初めての時代劇のカツラも新鮮でしたし、何より着物での作法が難しく、勉強になることばかりでした。
主演で父親役の阿部サダヲさんは、私にも優しく気さくに声をかけてくださって、お昼などを楽屋で一緒に食べているときも、いつも笑わせてくださいました。
そんな阿部サダヲさん始め、瑛太さん、妻夫木さん他、素晴らしい方々との共演は、今の未熟な私にとって全てが勉強で、このまま、ずっと撮影が終わらなければいいなと思う撮影現場でした。
優しいスタッフ、キャストの皆さんに支えられ何とか無事に撮影を終わらせることができ、中村監督、プロデューサーの皆さんに心から感謝致しております。
私の生まれ育った故郷にこんな素晴らしいお話しがあったこと、東北人として益々誇りに思いました。
完成、公開はまだ少し先ですが、今から待ち遠しいです。
笑って泣いて、かっこいい男たちの物語に胸があっつぐなる!
そんな愛に溢れた作品になっていると思います。
日本だけでなく、世界に誇れるこの作品「殿、利息でござる!」が、1人でも多くの人の心に届きますように。
■中村義洋監督
企画にちなんで宮城出身、「萩の月」のCM出演ということでキャスティングしましたが(失礼!)、これが大当たり!(本当に失礼!)。真面目過ぎて、もっと楽にやっていいよと何度も思いましたが、ちゃんと考えてきてくれて本当に助かりました。是非またご一緒したい女優さんです。
■池田史嗣プロデューサー
岩田さんとは以前、別の作品の大きなオーディションで初めて会った時から女優としてのセンスと、芝居に対する熱意の強さを感じていました。それに、AKB48の一員として東北復興への特別な思いを持って様々な活動を行ってきたこと、人として、尊敬の念を抱いていました。
実話であるこの物語の舞台となる仙台藩は、彼女の地元でもあります。現場での岩田さんは誰よりも緊張していましたが、誰よりも充実した表情を見せてくれる時がありました。作品に対する熱意と、地元への大きな思いを胸に役を全うした彼女の姿を是非、スクリーンでご覧ください。
2016年初夏。殿、全国公開でござる!
■ストーリー
金欠の仙台藩は百姓町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡藩で、故郷の将来を心配する十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。三億円相当の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内(妻夫木聡)、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ人のために私財を投げ打ち悲願に挑む!『武士の家計簿』の原作者が取材した実話を基に、『ゴールデンスランバー』 『白ゆき姫殺人事件』の監督が贈るエンターテインメント実録時代劇。
- 原作
- 磯田道史「無私の日本人」(文春文庫刊)
- 出演
- 阿部サダヲ/瑛太/妻夫木聡
- 監督
- 中村義洋
- 制作
- 「殿、利息でござる!」製作委員会
- 配給
- 松竹
- 公開
- 2016年初夏
- クレジット
- ©2016「殿、利息でござる!」製作委員会
- 撮影期間
- 7月6日~8月末
- 撮影地
- 山形、宮城、ほか
お問い合わせ先
KHB東日本放送 CSR広報部
TEL:022-276-8472
MAIL:koho@khb-tv.co.jp