最愛の家族、かけがえのない故郷を奪い去った東日本大震災。
KHB東日本放送は、被災地のテレビ局として、被災者、そして被災地の歩みを伝え続けてきました。
あの日から10年・・・、私たちは再び訪ね歩き、被災者が歩んだ日々を見つめます。
第一章 生と死を見つめて
必ずこの手で…
妻を捜し潜り続ける夫
震災後、潜水士の資格を取得し、行方不明の妻を捜す夫。
「早く見つけてやりたいけど、難しい」 時間の経過とともに、捜索は厳しさを増しています。
それでも再会を待ち望み、いつものように海へ。
最愛の妻を必ずこの手で…。
娘を亡くした母親
姉を亡くした妹
天真爛漫で、誰にでも優しかった娘。
幼稚園に行ったまま、帰ってくることはありませんでした。
母親の心の時計は止まったまま。
3つ下の妹も、幼いながらに現実と向き合っていました。
最愛の家族を亡くした遺族が歩んだ10年の記録。
第二章 未来の命を守るために
救えなかった命
亡きわが子への誓い
「息子の死を無駄にはしない」 そう誓い、あの日の悲劇を語り継いでいる夫婦。
2人が訴えるのは、企業防災の在り方。
いつか、どこかで、再び起きる災害。
二度と同じ思いをする人が出ないことを願っています。
1000年後の命を守る
中学生たちの歩み
震災翌月に、女川中学校に入学した生徒たち。
津波の教訓を後世に伝えようと、立ち上がりました。
目標は、津波が襲った町内21カ所に石碑を建てること。
合言葉は“1000年後の命を守る”。
1000年先まで語り継ぐ、大震災の記憶。