中東情勢の余波は世界各地に広がっています。ロンドンでは、ある人気の食材にも影響が出ています。

■中東情勢“イギリスの食材”に影響

 ロンドンで洋菓子店を営むイラン出身のサナさん。ピスタチオを使ったスイーツが人気のお店です。

シラーズパティスリー オーナーシェフのサナさん 「イラン産のピスタチオだけを使っている。味わいが豊かで香りも良く、とてもおいしい」

 栄養価が高く、“ナッツの女王”とも称されるピスタチオ。生産量は1位がアメリカで、2位が“歴史的な産地”でもあるイランです。

 数千年の歴史があるというイランのピスタチオ栽培。一方アメリカでは、1930年代にイランから持ち込まれた種をもとに本格的な栽培が始まったとも言われています。

 しかし、現状は…。

サナさん 「今はなかなか手に入らず、値段も高くなっている」

 中東情勢が悪化して以降、ペルシャ湾の海上輸送の停滞や輸送コストの上昇も重なり、ピスタチオの輸出にも遅れや停滞が出ています。

 イギリス国内の輸入業者によると、イラン産のピスタチオは約30%、アメリカ産は約11%値上がりしているといいます。

食品市場調査Expana ナッツ市場担当 ニック・モス氏 「現在の需要水準や供給がやや制約されている状況を踏まえると、価格はさらに上昇する可能性がある」