物価高と円安の影響が、クリスマスケーキにも及んでいます。宮城県の洋菓子店では、原材料費の高騰などに頭を悩ませています。

 宮城県で7店舗の洋菓子店を経営するムッシュマスノアルパジョンです。12種類のクリスマスケーキを用意し1日から予約を受け付けていますが、物価の高騰が重くのしかかっています。

 鈴木奏斗アナウンサー「チョコレートは20%、生クリームは10%、クリームチーズは15%とケーキに欠かせない材料が軒並み値上がりしています」

 前年と比べて原材料費が全体で15%ほど上昇し、人件費や光熱費の上昇のほか円安の影響で海外から仕入れている包装資材も高値が続き経費がかさんでいます。

 前年にクリスマスケーキを100円から200円ほど値上げしましたが、やむを得ず更に100円から200円ほどの値上げに踏み切りました。

 ムッシュマスノアルパジョン益野広夢取締役「原材料や人件費が軒並み10%近く上がっているので、前と同じ値段というのは非常に難しい部分があって、選んでくださるお客様には心苦しいけども値上げすることになりました」

 新型コロナ5類移行後に迎えるクリスマスを少しでもお得に楽しんでもらいたいと、需要が増すとみられる大人数用の大型ケーキの値段は据え置くことにしました。

 ムッシュマスノアルパジョン益野広夢取締役「(コロナ禍で)今まで集まりたくても集まれなかった方々がたくさんいると思うので、友人や家族でケーキを囲んで素敵な時間を過ごしていただけたらなと思っております」