仙台地方裁判所の新しい所長に森田浩美氏が就任し「被災者に寄り添い適正迅速な裁判の実現に努めたい」と抱負を述べました。仙台地裁で女性所長の就任は初めてです。

 森田浩美氏は東京都出身の63歳です。これまで主に民事事件を担当し東京地裁判事や最高裁の調査官、福島家裁の所長などを歴任し、4月28日付で仙台地裁の所長に就任しました。

 被災地を管轄する勤務は福島に続いて2カ所目で「1つ1つの事件に誠実に向き合い、被災した地域の方々の生活基盤の再生に少しでも役立ちたい」と語りました。

 3月から導入されたウェブ会議での口頭弁論について、手続き全体の合理化が図られ紛争の核心に迫った審理が実現しやすくなると述べ、今後も工夫を重ねながら裁判所の紛争解決機能を高めていく考えを示しました。