今月1日、宮城県気仙沼市立の12の小中学校の給食で提供されたせんべい汁に、食品衛生法で定める赤カビの基準値を超えた小麦が使われていたことが分かりました。

 気仙沼市教育委員会によりますと、今月1日午後2時ごろ、食材を納品している業者から「配食したせんべい汁の煎餅の原材料の小麦から、基準値を超える赤カビが検出され自主回収を進めている」と連絡がありました。

 既に12校すべての小中学校で給食の時間は終わっていたため、市教委ではメールで保護者に概要を伝え謝罪するとともに、嘔吐や下痢などの症状がある場合は医療機関で受診するよう要請しました。

 2日正午の時点で3人の児童生徒が受診しましたが、症状は軽度で食材との関係は明確にできないと診断されたということです。

 市教委では「煎餅の1人あたりの量が少ないことなどもあり健康に及ぼす可能性は低いと考えられるが、給食に使用する食材の安全確保に努めていきたい」としています。

 なお、煎餅を製造したのは岩手県二戸市の業者でした。