1カ月の間に日本を訪れた外国人が初めて300万人を超え、3月は過去最多の308万人余りとなったことが分かりました。

 日本政府観光局によりますと、3月の訪日外国人の数はコロナ前の2019年よりも32万人余り多い308万1600人でした。

 桜のシーズンによる訪日需要の高まりやキリスト教の復活祭であるイースター休暇が下旬から始まり、数字を押し上げました。

 300万人を超えるのは1964年の調査開始以来、初めてです。

 調査した23の国や地域のうち17カ所で3月として過去最多となり、アジアや北中米、ドイツ、イタリアなど世界各地で単月の過去最多を更新しました。

 中国からの旅行者も緩やかに回復していて、2019年と比較して65%余りでした。

 一方、先月出国した日本人は122万人ほどで、去年の夏以降、依然としてコロナ前の6割前後にとどまっています。

 また、観光庁によりますと、今年1月から3月の訪日外国人の消費額はコロナ前の2019年より5割以上増えて1兆7505億円となり、四半期としては過去最高でした。