南シナ海の領有権をフィリピンと争う中国の軍制服組トップは、「海洋紛争は協議を通じて解決する」と主張しながらも「挑発には断固反撃する」と強調しました。

 山東省・青島市で22日から29カ国の海軍幹部らおよそ180人が集まり、海洋安全保障に関するシンポジウムが開かれています。

 開幕式の演説で中国軍の張又侠中央軍事委員会副主席は、フィリピンと領有権を巡り、対立が深まる南シナ海や台湾海峡の問題を念頭に「海洋紛争は友好的な協議を通じて解決する」と主張しました。

 一方で、「理不尽な挑発に対しては断固として反撃する」と述べました。

 フィリピンは、南シナ海で中国の公船がフィリピンの船に対して放水などを行っていると非難しています。

 フィリピンは、このシンポジウムのメンバーで去年は参加しましたが、今回は見送っています。

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