東京15区の衆議院補欠選挙で演説への妨害行為などが多発したことを受けて、日本維新の会は「選挙の自由妨害罪」を明確に規定し厳罰化する公職選挙法の改正案を取りまとめました。

音喜多政調会長 「演説が聞き取れないほどの妨害を行う、演説をかぶせてくる。そして現時点ではまだ警察から明確な対処がされていない。これは民主主義の土台である選挙の公正性を揺るがす極めて尋常ならざる事態である」

 4月に行われた東京15区の補欠選挙では、政治団体「つばさの党」の候補者らが他党の候補者の街頭演説を大音量で妨げたり他の陣営の選挙カーを追い掛けたりするなどの妨害行為が多発していました。

 現在の公職選挙法では、「選挙の自由妨害罪」にあたる行為は候補者らへ暴行や威力を加えた時や演説を妨害し選挙の自由を妨害した時などと定められています。

 維新は、この対象行為をより具体的に明記するべきだとして「著しく粗野または乱暴な言動」や「聴衆が演説を聴取することを困難にする行為」を明記するよう求めています。

 また、「4年以下の懲役または禁錮」となっている罰則を「5年以下」に引き上げることも盛り込みました。

 法改正に向けては立憲民主党など他党にも呼び掛けていて、今の国会での成立を目指す方針です。