■空港が“まるで湖に”史上最悪級の水害

 そこには思わず目を疑う光景が広がっていました。

 ブラジルの最南端・リオグランデドスル州にある空港。一面、水に覆われ、まるで湖のようです。

 先月、撮影された空港の衛星写真。その半月後、風景は一変しました。

 大雨によって記録的な洪水が続いているブラジル南部。あふれた水はサッカースタジアムの周辺も水浸しに。押し寄せた大量の水で、グラウンドは茶色く濁ったプールとなっています。

 アルゼンチンとの国境にまたがるイグアスの滝も水量が3倍に。

フランスからの観光客 「噂通り世界一美しい滝です。信じられないほど素晴らしい」

 しかし、喜んでいるのは観光客だけ。今回の洪水による死者数は95人に上り、15万人が家を失い避難を余儀なくされています。

避難した住民 「とても悲しい、あまりにも悲しすぎる。この世界に何が起きているんだろうか」

■南米で季節外れの雪 住人困惑

 目を疑う光景は、同じ南米のチリでも。季節外れの雪となったのは首都サンティアゴ。南半球では秋を迎えていますが、さすがに早すぎるようです。

地元住民 「きれいだけど、寒すぎる」

 大洪水となっているブラジル南部とほぼ変わらない緯度のサンティアゴ。雪自体が珍しいため、住民の間に困惑が広がっています。