岐阜県美濃加茂市議会の副議長が、姉妹都市であるオーストラリア・ダボ市の市長の娘に、交流の場で、セクハラと捉えられかねない不適切な行為をしていたことがわかりました。

セクハラ疑惑の渦中にいるのは、市民5万7000人の代表、市議会の永田徳男副議長(71)です。

美濃加茂市議会・永田徳男副議長:「私としては、一生懸命やったカラオケの盛り上げでありました」

美濃加茂市とダボ市は、今年が姉妹都市提携を結んで35年の節目で、これまで中・高生らを派遣し合うなど、関係を深めてきました。

美濃加茂市などによりますと、歓迎会の後に訪れたスナックで、永田副議長が、マイクをダボ市長の21歳の娘の下腹部に向けたということです。

美濃加茂市議会・永田徳男副議長:「私としては、酔って動きの中でよろけたということだと自分の中では認識しています。あえてそういう行為をしたという思いもさらさらありませんし、盛り上げるつもりで一生懸命、英語の歌を2曲ばかり歌って、“きょうは、がんばって盛り上げたな”という思いがあった」

美濃加茂市の藤井市長は、先月下旬、スナックでの様子が撮影された動画で状況を確認。ダボ市長に宛てて、メールで謝罪したということです。 美濃加茂市・藤井浩人市長:「セクハラと捉えられても仕方のないような内容ではないかと。私は、よろけてという感じではなかったのかなと思っています。(ダボ市長の娘は)少し困惑する様子があったので、私もそれを受けて、謝罪に値すると感じました」

同席した市議は「一瞬、時が止まったようだった」と、その場の雰囲気を表現しました。

永田副議長も改めて、動画で自らの行動を確認したといいます。 美濃加茂市議会・永田徳男副議長:「動画を(議会)事務局で見たときに、確かに先方様にはご無礼があったかなと。謝罪文は事務局に預けています」

今後、辞職の考えがあるか問われ、こう繰り返しました。 美濃加茂市議会・永田徳男副議長:「私としては、まずは国際交流の事業をしっかり進める。これからは、誠心誠意、お勤めをして、一生懸命、取り組んでまいりたい」