ロシアのタス通信は、カムチャツカ半島のエリゾフスキー地区で3メートルから4メートルの津波を観測したとの当局者の話を伝えています。

 エリゾフスキー地区は半島の南東部、震源に近い場所にあります。

 ロイター通信によりますと、カムチャツカ半島沖で発生した地震を受け、ロシア・カムチャツカ州のソロドフ州知事は「負傷者は報告されていないが、津波警報を受けてサハリン地域の小さな町に避難を命じた」と発表しました。

 ソロドフ知事は「今日の地震は深刻で、数十年で最も揺れが強い」「負傷者はいなかったが幼稚園が被害を受けた」などとSNSに投稿しています。

 韓国の連合ニュースによりますと、カムチャツカ半島で起きた地震の影響で、朝鮮半島では30センチ未満の津波が予測されているということです。韓国にある日本大使館は「韓国の沿岸部にも津波の到達が予想される」として、在留邦人に対し、沿岸部や川沿いにいる人は高台やビルなど安全な場所に避難するよう呼び掛けています。

 USGS=アメリカ地質調査所は、ロシアのカムチャツカ半島で日本時間の30日午前8時24分に地震の規模を示すマグニチュード8.7の地震の後もペトロパブロフスク・カムチャツキーでマグニチュード6.9や6.3など相次いで地震が発生したと発表しました。

 アメリカ地質調査所によりますと、カムチャツカ半島付近を震源とする地震で、アメリカのハワイ州とアラスカ州の一部に津波警報が発令されました。また、西海岸のカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州と、グアム島でも津波注意報が出されています。住民には海岸や港から離れるよう注意が呼びかけられています。

 ロシアのインタファクス通信によりますと、カムチャツカ半島東部にあり太平洋に面しているペトロパブロフスク・カムチャツキーでは地震により幼稚園の建物の一部が崩壊するなどの被害が出ているということです。現時点ではけが人はいないということです。

 ロシアのタス通信によりますと、千島列島の北部にあるセベロ・クリリスクに津波が来襲したと、サハリン州知事が明らかにしました。住民は高台に避難して無事だということです。

 ロイター通信によりますと、ロシアのタス通信はカムチャツカ半島での地震後、地方空港などで数人が軽傷を負ったと報じました。

 ロイター通信によりますと、ニュージーランドの国家危機管理庁はカムチャツカ半島付近を震源とする地震で、沿岸部で強い潮流や、予測できない波の高まりが予想されると発表しました。現地当局は、市民に対して海岸から離れるように呼びかけています。

 カムチャツカ半島付近を震源とする地震で、台湾でも沿岸地域に津波警報が発令されました。現地の気象当局は、日本時間の30日午後2時すぎから津波到達の危険があるとして、南部では高さが最大で1メートルと予想。沿岸地域の住民に警戒と対策を呼び掛けています。また。現地のテレビ各局も、速報で地震の情報を継続して伝えています。

 ロイター通信によりますと、カムチャツカ半島付近を震源とする地震で、インドネシア当局は一部地域できょう午後に、0.5メートル未満の津波が到達する可能性があると警告しています。津波はパプア地方、北マルク州、南スラウェシ州の一部の沿岸に到達する可能性があるということです。

 タイにあるロシア大使館によりますと、これまでにロシア本国からの死傷者の報告は入っていないということです。ロシアで空港が閉鎖されたり、便が欠航したりなどした場合は、タイにいるロシア人観光客への支援を適切に行っていくとしています。

 現地メディアによりますと、南太平洋のソロモン諸島の気象当局は、カムチャツカ半島付近を震源とする地震により津波が到達する可能性があるとして津波注意報を発令しました。「津波の到達までには時間がかかる見込みだ」としたうえで、市民に対し沿岸から離れるよう呼び掛けています。

 カムチャツカ半島付近を震源とする地震で、南太平洋のトンガ当局は津波警報を発令しました。津波の到達予想時刻は、日本時間午後6時から7時ごろで、津波の恐れがある地域に対し避難を呼び掛けています。トンガでは2022年、海底火山の噴火に伴い津波が押し寄せ、多くの死傷者が出ました。

画像:ロシア「イズベスチヤ」紙のSNSから

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