30日午前、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とする巨大地震がありました。この影響で、宮城県の石巻港と仙台港で70センチの津波を観測するなど各地で津波が観測されています。

 30日午前8時25分ごろ、カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュードは8.7の地震があり宮城県、北海道、青森県などの広い地域に津波警報が出ていて、各地で津波が観測されています。

 宮城県では石巻港で午後2時23分に70センチ、仙台港で午後5時11分に70センチ、石巻市鮎川で午後5時16分に50センチの津波が観測されました。

 沿岸15の市と町に避難指示が出されていて、気仙沼市の避難所には、住民たちが避難しました。

 気仙沼市民「やっぱりそうですね。よみがえってきました。あの時のことを忘れないですよ」

 石巻市の日和山にも、住民たちなどが避難しました。

 石巻市民「まさかこっちまで津波が来るのではないかと恐怖心がありました。急いでバスに乗ってみんなで避難する形になり、先ほどまで石巻中学校にいました」「とりあえず高台にと思って来ました。来るまでに1時間くらいかかったので、車だったんですけどこんなに混むんだと」

 宮城県各地の避難所には、午後4時半時点で少なくとも3600人が避難しているということです。

 交通機関にも影響が出ています。仙台空港を発着する空の便は、滑走路が閉鎖されているため午後6時時点で98便が欠航しています。

 JRの在来線は午後4時半現在、仙山線を除くほとんどの路線で終日運転を見合わせます。東北新幹線は通常通り運転しているということです。

 「怖いですよね、どうしても前のことを思い出してしまいます」「困っています。東松島市まで帰省する予定だったので」

 女川原発に異常は無いということです。2号機は運転を継続していて、津波の到達に備えて沿岸部での作業は中止しているということです。