EU(ヨーロッパ連合)に加盟するブルガリアで総選挙が行われ、ロシア寄りの新たな政権が誕生する見通しです。
ブルガリアで19日に投開票された総選挙で、ラデフ前大統領(62)が率いる中道左派の野党連合「前進するブルガリア」が得票率約44.6%で第1党になりました。
単独で議席の過半数を獲得する見込みです。
ラデフ前大統領は「ロシア寄り」で知られ、ウクライナ支援への反対やロシアとの関係改善のほか、ロシア産エネルギーの輸入拡大などを訴えて支持を拡大しました。
EUとNATO(北大西洋条約機構)の加盟国でもあるブルガリアに親ロシア派の政権が誕生することで、ウクライナ支援などを巡って加盟国の足並みが乱れる可能性があります。
ラデフ前大統領の圧勝を受け、EUのフォンデアライエン委員長は「ブルガリアとヨーロッパの繁栄と安全保障のため、ともに協力していくことを楽しみにしている」とSNSに投稿しました。
一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「実務的な対話を通じてロシアとの問題を解決する用意があるとのラデフ氏やヨーロッパの一部の指導者による発言に勇気付けられている」と親ロシア派政権の誕生を歓迎しています。