4月9日(土曜日)放送 秋田県 マトビ ~先祖を迎える温かな風習~ ※字幕放送対応
暑さ寒さも彼岸まで。
秋田県三木田集落では、春彼岸の中日に「万灯火(マトビ)」が行われます。
亡くなった先祖を供養する行事です。
布切れを利用してダンボと呼ばれる布玉を作ります。
大きさはソフトボールくらいになります。
400個あまりのダンボを作ると灯油を浸み込ませていきます。
春彼岸に戻って来る先祖が道に迷わないようにダンボに火を灯し、道標とするためです。
ダンボに火が点けられると、辺りは万の数の炎に彩られたような幻想的な世界に変わります。
赤々と燃え上がる炎炎が、先祖を敬う、子孫の温かくて優しい色に映ります。
400年以上もの歴史があると言われるマトビ。
今年も、赤々と燃え上がり集落の絆を繋ぎ止めます。
マトビが終わると集落は喜びの春に包まれます。