宮城県内でも感染が広がるオミクロン株について、福井県がその詳しい症状について分析結果を公表しました。

 従来株の特徴だった味覚障害はほとんど見られず、潜伏期間が約1日短くなっている傾向が確認されました。

 県内では18日までにオミクロン株疑いのある感染者が全体の97%を占めていて、デルタ株から置き換わったと見られています。
 オミクロン株は全国的に猛威を振るっていて、福井県は17日、オミクロン株疑いの感染者の詳しい症状について分析し、その結果を公表しました。

 5日から16日までの感染者のうち、オミクロン株の可能性が高い446人について年代別にみると、20代が31.4%と最も高く、次いで10代が14.6%、30代が14.1%でした。

 一方、60代以上の高齢者は計8.4%と1割を下回りました。

 更に、感染日が明らかなオミクロン株の患者136人のうち、潜伏期間の平均は2.8日とデルタ株が主流だった第5波より平均で1.1日短くなっていました。

 感染者との接触から6日目以降に発症した人はいなかったということです。

 また、症状は5日から13日までのオミクロン株疑いの患者289人は全員が軽症か無症状でした。

 このうち83.7%に当たる軽症者の症状をみてみると、発熱やのどの痛みがある患者が全体の6割以上を占めました。

 発症日に38度近くの高熱が出る場合が多く、若い世代では39度を超えるケースもあったということです。

 一方、従来株で特徴的だった味覚障害は1.2%と、症状の違いが目立っています。