2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震で、国内最大級の地滑りが起きた宮城県栗原市の荒砥沢崩落地で4日、内部見学会が開かれました。

 岩手・宮城内陸地震で、栗原市栗駒の荒砥沢では高さ150メートル、幅900メートル、長さ1300メートルにわたり国内最大級の地滑りが起きました。

 4日、約10人の参加者が道路や山林を乗せたまま300メートル水平に動いた移動体と呼ばれる場所などを見学しました。

 この崩落地は、これまで安全が確認された一部の区域を除き、専門家以外は立ち入ることができませんでした。

 栗原市では、東北大学と共同で地表の変化を計測していますが、状況が安定していることなどから立ち入り可能と判断し、6月から防災教育などに活用することになりました。

 栗原市ジオパーク推進室佐藤英和推進室長補佐「ここでどういうことがあったのかという部分を、話だけではなく実際に見ていただくことによって体感してほしい

 見学できるのは高校生以上の防災教育や学術目的の団体で、今のところ個人や観光目的などのグループは受け付けていないということです。