江戸時代のキリスト教弾圧により、広瀬川の河原で水に沈められ命を落としたキリシタンをしのび、400年目の「殉教祭」が開かれました。

 カトリック仙台司教区が主催した「殉教祭」は、新型コロナの影響で4年ぶりの開催で、宮城県内外の信者らおよそ300人が参列しました。

 400年前の1624年、徳川幕府のキリスト教弾圧により、カルヴァリオ神父と信徒8人は仙台藩に囚われ、広瀬川にかかる大橋の下で池の冷水に沈められ命を落としました。

 広瀬川での殉教から今年で400年を迎え、西公園に設置した神父らの殉教碑で祈りが捧げられました。

 またこれに先立ち教会ではミサが行われ、参列者は祈りや聖歌をささげて、迫害を受けても信仰を捨てなかった人々を称えました。

 参列者「強い信仰があったんだなと思います。なかなか普通の人ではできないと思うので」

 参列者「殉教者がいるから私たちの信仰が保たれている。模範ですよね私たちの」

 イグナシオ・マルティネス神父「仙台という街には昔も今もキリスト教の信仰をもって社会のため世界のため生きる人もいます。ぜひ学んでいただければと思います。これも仙台の歴史・出来事の1つですから」