東京電力は福島第一原発で電源設備の一部が停止して停電が発生し、処理水の放出が自動停止したと発表しました。電源設備のケーブルを掘削作業で損傷したことが原因とみられます。

 東京電力によりますと、24日午前10時半すぎ、福島第一原発で電源設備の1系統が停止し、現在も一部で停電が続いています。

 1号機から3号機の原子炉への注水設備や使用済み燃料プールの冷却設備は運転を継続していますが、ALPS処理水の放出設備が自動停止し、放出を再開するめどは立っていません。

 電源設備のケーブルの近くで掘削作業が行われていて、停電が起きた時間帯に作業員がやけどを負う事故があったことから、東京電力は掘削作業でこのケーブルを損傷したことが停電の原因と推定しています。