人道支援にあたるUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)は「イスラエル人過激派」の放火により、東エルサレムにある本部を一時閉鎖すると明らかにしました。

 UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は東エルサレムにある本部の周辺で9日、「2度にわたってイスラエル人の住民による放火があった」と自身のSNSに投稿しました。

 職員たちが消火にあたり、死傷者はいませんでしたが、屋外に甚大な被害が出たとしています。

 敷地の外では武装した男らを従えた群衆が「国連を焼き払え」と叫んでいたということです。

 こうした状況を受け、治安が回復するまで本部を閉鎖すると明らかにしました。

 本部の前ではイスラエルの過激派による抗議活動が2カ月ほど前から続いていて、今週に入って建物や職員に石を投げるなど暴徒化したとしています。

 ラザリーニ事務局長は「イスラエルは国際連合の職員と施設を常に保護する責任を負っている。国連の職員、施設、活動は国際法に従い、常に保護されるべきだ」と訴えました。