農林水産省が1日発表した、全国のスーパーなどで販売されたコメの平均価格は3467円で、前の週に比べ、35円値上がりしました。
備蓄米の放出もあり、9週連続で値下がりしていましたが、ここにきてなぜ値上がりしたのでしょうか?
宇都宮大学 農学部 松平尚也助教 「備蓄米につきましては一定期間経つと(放出の)効果が薄れる。安い備蓄米を求める消費者の層がありまして、そうした人々に一定程度行き渡った」
値段の安いコメを求める需要が一巡したため減り、値段の高い銘柄米を買い求める人の割合が、相対的に増えたのだとみられます。
では、今後のコメの価格の見通しは?
松平助教 「9月以降は備蓄米が店頭に並ぶか分からない状況にありまして、猛暑が続いて高温障害などで新米のできが悪くなると高止まりどころか再上昇しかねない状況」
値上がりの心配は、コメだけではなさそうです。
農水省によりますと、他にもキュウリやトマト、ピーマンなどの今月の価格は平年より20%ほど高くなるとの見通しだということです。
(「グッド!モーニング」2025年8月3日放送分より)