■40℃に迫る危険な暑さに
暑さは、もはや夏の風物詩では済まされないレベルです。
列島では2日までに4日連続で40℃以上を観測。3日も各地で40℃に迫る「危険な暑さ」となりました。
京都ではTシャツの色が汗で変わる人も…。外国人も扇子で涼をとり、水を回し飲みする場面も見られました。
35℃以上の猛暑日は300地点を超えています。
さいたま市東大宮の商店街では、ある取り組みが始まっています。
不動産屋さんではクールシェルターとして休憩場所を開放。物件の用事がなくても誰でも自由に利用できるようになっています。
ケーキ店にも椅子が用意され、商品を買わなくてもクールダウンできます。
客 「暑い時は中に入って休める場所があるので、気軽に来られる店だと思っています」
この取り組みは去年から始まり、現在、9店舗が参加。のぼりが目印です。
Patisserie Splendide 長門毅店長 「毎年、暑さが厳しくなって長くなっているので、(スポットを)9月まではやらなければ…。熱中症はすごく危ない病気なので(スポットを)どんどん増やしていきたい」
■熱中症警戒アラートは今年最多
3日に発表された熱中症警戒アラートは今年最多の38都府県に上りました。
東京も猛暑日に。心配なのは体の異変です。
都内のクリニックを受診した78歳の女性。
院長 「目のくぼみとか、ちょっと脱水気味。食事はしっかりしています?」 患者 「食事は…取れてない。きょうは」
軽い熱中症の疑いと診断されました。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「7月の最初の週に1回、熱中症になっている。長い猛暑日、真夏日の連続的な日によって熱中症を何度も繰り返す、いつもの年より重い。今年の特徴」
命を守るために、どうすればいいのでしょうか。
伊藤博道院長 「基本はこまめな水分摂取と体内に熱がこもっている時は冷やす。部屋を冷やす、太い血管が通る首、手のひらを冷やす。夜間に熱中症が進む人もいる。(夜に)入浴して出た時に扇風機などで体を軽く当てて体の表面の汗や水分を飛ばすことによってクールダウンすると入浴前よりも体温が下がる」
危険な暑さは4日以降も続く見込みです。