アメリカのトランプ大統領が停戦合意しなければ制裁を発動する期限とする8日が迫るなか、ロシア軍はウクライナ南部を攻撃し、民間人のけが人が出ています。

 南部ミコライウ州のキム知事は2日夜から3日早朝にかけて、空襲警報の発令や解除を複数回SNSに投稿し、住民に警戒するよう呼び掛けました。

 ミコライウ市の中心部がロシアからのミサイル攻撃を受け、住宅や民間の建物などが破壊され、7人がけがをしたということです。

 また、非常事態庁は大規模な森林火災が発生し、夜通し消火活動にあたった様子をSNSで伝えています。

 へルソン州にも3日続いて空爆があり、地元メディアなどによりますと、ヘルソン市の中心部とおよそ1800人が暮らす集落をつなぐ橋が破壊されたということです。

 人的被害などは確認中で、孤立する恐れがあることから避難が呼び掛けられています。

 一方、ウクライナはロシアの複数の都市で施設などに攻撃しています。

 2日には、モスクワからおよそ500キロ南東にあるノボクイビシェフスクでは石油施設がドローン攻撃で爆発し、大きな炎が上がりました。

 3日にも黒海沿岸のソチで石油施設が攻撃されたということです。