任期満了に伴う仙台市長選挙の投開票が3日に行われ、現職の郡和子氏が新人3人を破り3回目の当選を確実としました。
郡和子氏「これまで市民の皆様方と共に前に進めてきたこの仙台市政を、更に未来の仙台市民が誇らしく思うようなそんな街にして手渡してまいります」
郡氏は、仙台市出身の68歳です。東北放送のアナウンサーを経て2005年から衆議院議員を4期務めた後、2017年に仙台市長選挙に初当選しました。
今回の選挙戦では「笑顔あふれ世界から選ばれる仙台へ」をキャッチフレーズに、子育て支援の拡充や観光を中心とした交流人口の拡大などを公約に掲げ、公務を行いながら選挙活動を展開しました。
郡氏の選挙戦を支えたのは、仙台市議会の最大会派自民党を軸に立憲民主党、公明党の市政与党4会派で2期8年の実績と知名度を武器に他の3候補を圧倒しました。
選挙期間中には村井宮城県知事も応援に駆け付け、街頭演説でマイクを握り郡氏への支持を呼び掛けました。
村井知事「やはり郡さんは、政治家、ずっと国会議員をされておられましたので政治家の心情、気持ちが分かります。何でも正直にストレートにお話できます。懐が広い方であります。私はこういう方が引き続き仙台市長としてこの市政を担っていくことが何よりも市民の幸せにつながる、このように考えているわけであります」
3回目の当選を確実とした郡氏は、次の4年間に向けての意気込みを語りました。
郡和子氏「東北の中の唯一の政令指定都市である仙台市の果たす役割は大きいと認識しておりまして、東北地域全体の持続成長も促せるようにしっかり取り組んでまいりたい」
確定投票率は36.83%で、過去最低を記録した4年前に比べて7.74ポイント上回りました。