日本で連日猛暑を記録しているなか、南半球のオーストラリアでは、雪が降ることが珍しい東部で大雪が観測されました。
地元メディアなどによりますと、2日、オーストラリア北東部のクイーンズランド州と南東部のニューサウスウェールズ州で、寒冷前線の影響により大雪に見舞われました。
ニューサウスウェールズ州の一部地域では40センチメートルほど雪が積り、これは1980年代半ば以来の積雪だということです。
この雪により洪水が発生し、およそ100台以上の車両が立ち往生したほか、数千世帯が停電しました。
隣接するクイーンズランド州では10年ぶりに雪が積もったということです。
オーストラリア気象局は「近年、気候変動によりオーストラリアの天候は不安定になっている」と述べたうえで、「今回の大雪が異常なのは降雪量だけでなく、範囲が広いことだ」と指摘しています。