神奈川県湯河原町で60代の女性が殺害され、住宅が放火された事件から21日で11年です。警察は10年ぶりに新たな映像を公開し、容疑者とみられる不審人物の情報提供を呼び掛けています。

 2015年4月21日、湯河原町で住宅が放火され、住人の平井美江さん(当時66)が顔に包丁が刺さって死亡しているのが見つかりました。

 警察と消防が駆け付けると玄関やすべての窓には内側から鍵がかかった状態で、平井さんは和室の寝室のベッドに布団がかぶさった状態で消防隊に発見されました。

 ベッドの下には血だまりがあり、抵抗した時にできる傷はなかったということです。

 顔には包丁が刺さった場所のほかにも十数カ所の刺し傷や切り傷があり、鈍器で殴られたような痕も確認されました。

 事件から11年が経った21日、警察はJR湯河原駅のロータリーを歩く容疑者の男とみられる人物の新たな映像を公開しました。

 映像は事件当日の午前5時すぎのもので、被害にあった平井さんの自宅方面から歩いてくる男とみられる人物が映っています。

 身長が170センチくらいの痩せ形で黒っぽい服装の人物は、左手に大きな紙袋を持っているのが分かります。右手でマスクを気にする仕草も見てとれます。

 この後改札を通り、エスカレーターでホームに上がる姿も別の防犯カメラに映っていました。

 当時、東海道線は東京方面への上りしか運行していなかったことから、そのまま東京方面へ向かった可能性が高いとみられています。

 平井さんが通っていた福祉作業所で所長だった鈴木雅之さんは「映像に映っている人物は歩き方に特徴があるので、1人でも多くの人に映像を見てほしい」と話しています。

 警察は、これまでにのべ3万8000人を超える捜査員を投入していて、不審人物の特定につながる情報提供を求めています。

情報提供先:神奈川県警小田原警察署捜査本部0465-32-0110